動画編集・撮影の基本の基本!ショットの作り方を学ぼう!(人物編)

ぼくが放送局で編集バイトを始めた時に、懇意にさせてもらっていたディレクターさんが『うちの音楽番組でカメラ回してみるか?』と誘ってくれまして、初めてのカメラマンとしての現場に入り、気分はウキウキでした!

がしかし現実は甘くなかった!絵作りもカメラマン同士のチームワークも何も知らずに、無知のまま、飛び込んで行った僕は現場の洗礼を受けることに…現場の撮影監督からは、『教えてくださいって言う前に勉強してから出直してこい』と厳しいお叱りを受け、大いに凹んだことは今も忘れられません。

その時の失敗と悔しさをバネに懸命に勉強して放送局での仕事を乗り越えていったんですが、その頃はガンガン本やらネットやらで、がむしゃらに勉強したのを覚えています。

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何はさておき、基本を知ることが大事です。チームで働くカメラマンも、ワンマンオペレーションのカメラマンであっても、動画編集者であっても、

基本の絵作り、ショットの作り方を知っておくことはすごく大事なことです

ショットが大事な理由

カメラマンや動画編集者がショットの作り方を知ることで映像が与える印象、観ている人に与える感情的効果を理解することができます。

複数人でオペレーションしたり、ライブで切り替えをする際にもショットに対する共通理解を持っていることが非常に大切になってきます。

カメラワークはチームワーク

一般的な撮影現場でのカメラワークはチームワークで成り立っています。

音楽などのライブなら、主役を専属で映すカメラ、全体像を映すカメラ、インサート(差し込み)で用いるためのステージ上のカメラ、様々なカメラワークが有機的に合わさって一つの中継を作っています。

ニュースやドキュメンタリーのような撮影であれば、レポーターを追うカメラとインサートのカメラの二台で撮影することもあります。

NGな絵作り

もしも、音楽のライブ中継でどのカメラも主役の上半身だけを映していたらどうでしょう?
ニュースの撮影で、現場の様子を映そうと、カメラ二台ともが、慌てて動いていたら、どうでしょう?

観れたものではありませんね

複数のカメラで違う絵作り、違うショットを用意し、役割を分担しているから、中継や番組が成り立つのです。たとえ安定したショットでも、みんなが同じショットを映していたら、退屈でつまらない動画になってしまいます。

クロスディゾルブ?

うちの放送局だけかもしれないですけど、フェードで画面が切り替わるとき、スイッチャーの人は「でぃぞーるぶ」って唱えていました。動画でもっともよく使われる切り替え効果に「ディゾルブ」と言うものがあります。下の画像のように、切り替わるものです。

ディゾルブでの切り替わり時に人物同士が気持ち悪い重なり合いをしていたら、そのショットは作り直すべきだと考えるとわかりやすいでしょう。

ショットの作り方(人物編)

基本の基本、動画を作る人なら誰でも知っておくべきショットの作り方を紹介していきたいと思います。

フルフィギュア

人物の全体像を映します。つま先から頭の先まで映しましょう。
登場人物を紹介しましょう。

ニーショット

頭から膝までを映します。
歩いてるシーンなどでよく使われます。

ウエストショット

頭から腰まで映します。状況に応じて、微妙なサイズの大小を使い分けましょう。
上半身の動きを表現するときに使われることが多いです。

バストショット

頭から胸まで映します。ここまで来ると人物の表情まで見せることができます。
安定感や安心感のあるショットでよく使われます。

タイトショット

顔を大きくアップします。頭の端から顎の端まで映しましょう。
表情の変化や、視線の動きを表現します。

エクストラタイト

さらにタイトに寄ったショットです。表情の変化を見せるのには最適です。
緊張感のあるカットで使われる場合が多いです。

その他

フルショット、エスタブリッシュドショット、ごしショットなど、もっとたくさんのショットが存在しますが、今回は基本の基本編なので、このくらいにしておきます。

動画編集に活かすには?

ショット作りを理解すると動画編集にも活かすことができます。
ショット同士の関係性、流れを考えて動画を編集することが大切です。

メリハリのある切り替え

ウエストからバストショット、フルフィギュアからニーショットなど、近いサイズのショット同士での切り替えはメリハリがなく、どこか飽きの出る動画になってしまいます。サイズ感を意識してカットを切り替えると、もっと集中して観られる動画に仕上がります。

カットの割り方

基本のショットを押さえておくことで、カットの割り方や撮影のプランにも安定感が生まれます。
余裕が出てきたら、どういうカットの割り方、流れが視聴者をワクワクさせるかを考えてみましょう。

上の動画は本当に簡単な人物の紹介動画例ですが、顔を見せないカット割りにすることで、気になる部分を残して、視聴者を最後まで集中させようとしています。基本のショットを押さえておくことで、動画の流れをコントロールすることが重要なのです。

練習方法のアイデア

では実際にどのように練習したらよいでしょうか?

撮るカット数を増やす

当たり前のことのようですが、一つのシーンに対して、様々なサイズのショットを撮ることです。撮るカットが増えれば、編集時にもショットを選択することができ、どういうショット作りの理解に繋がります。

指示通りに映す練習

また番組制作や放送局などでカメラマンを目指すのであれば、指示されたサイズでショットを作る練習もしておくとよいでしょう。

その他のチェックポイント

その他、撮影時にチェックすべき基本的なポイントをおさらいしましょう!

ヘッドルーム

頭から画面上端までスペースです。野球ボール1〜2個分ほど空けておくのが一般的です。ヘッドルームが広いと緊張感のない映像になります。

またテレビ放送などでは、画面によってはオーバースキャン(画面端の映らないエリア)が存在します。媒体によっては画面端が切れる可能性も考慮して撮影するとよいでしょう。

串刺し・首切り

串刺しショット

典型的なNGショットの一例です。頭の上に棒のようなものが映り込んでいると串刺しになったように見えるのでNGだとされています。

首切りショット

こちらは横方向でのNGポイントですが、首の後ろ側に横一直線のものが映り込むと首を切られたようで縁起が悪いということでNGです。

明るさ

明るさについてです。明るさは動画の表現によって随時調整する必要があります。ただ、黒つぶれ、白つぶれのない明るさに調整しておくことが基本的には良いです。また一般的な明るさ設定を理解しておくこととよいでしょう。

ゼブラを使おう

ビデオカメラで明るさを調整するときはゼブラを使用します。画面上の明るい部分にしましまが映る機能です。こちらのゼブラが動画に出演する人物のおでこと上頬に少し乗るくらいの明るさに調整すると、一般的なテレビ放送のような明るさ設定になります。

フォーカス

当たり前のことですが、フォーカスがあっていることは必ず確認してください。

ズームして確認が基本

動画のカメラマンなら、ほぼ必ず、限界までズームするか、デジタル拡大の機能で、詳細な部分のフォーカスを拡大して確認します。収録中も自分がオンラインでなければ随時確認します。必ずフォーカスは拡大して確認しましょう。

ホワイトバランスの話はまたいつか

随分ながながと書いてきましたが、最後にホワイトバランスについてです。ホワイトバランスはカメラのデフォルト設定を使用して見た目で調整しても構いません。しかし、複数台のマルチカメラでの撮影の場合は必ずマニュアルで統一しましょう。ここで手を抜くと編集時に大変な目に遭います。本当にです。(経験談)

ホワイトバランスやゼブラなどについては掘り下げればまだまだいくらでもご紹介したいTipsがありますが、それはまた他の記事でお届けしたいと思います。

おさらい

最後に大事な部分をポイントでおさらいしましょう。

  1. サイズ感で表現力を高めよう
  2. チームワークと切替を意識しよう
  3. NGショットを把握しよう

基本をしっかり抑えてより良い動画を作っていきましょう!

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